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File003 - 木床やフローリングについて詳しく教えて下さい。
木床は工場出荷時には殆どがポリウレタン樹脂塗料加工されています。
その際、無垢の木床材に塗料を塗布し乾燥するまで工場に溜置きすると、莫大な場所と経費が掛かります。そこで開発された加工法方が、UV加工です。皆様方は現場でこの名前はお聞きになると思います。
UVとはウルトラバイオレット「紫外線」のことです。ポリウレタン樹脂塗料に予め光(紫外線)に反応する光触媒を混入することで、UVを照射するとわずか1.2秒で瞬間硬化します。
そのため工場ではその場で出荷が可能になります。
UV加工のフローリングはポリウレタン樹脂のため、皆様が使用している樹脂ワックスとは非常に相性がよく密着性にも優れていますが、剥離の際は注意が必要になります。
フローリングの施工は約30cm.幅ほどに加工された床材で現場に持ち込まれ、これを組み込んで完成します。
そのため繋ぎ目には何のシールも施されていなく、剥離剤がこの繋ぎ目に浸透してしまうことがあり、剥離剤の水分で床剤が膨れたり、剥離剤がしみ込んだままで、ワックスが密着しなかったりと、多くのクレーム発生の原因となります。そのためフローリングのワックス剥離や洗浄作業は充分な注意が必要です。
- 1.従来の剥離剤を使う場合
欲張らずに少しずつ剥離剤を塗布、直ちに剥離作業、直ちに汚水回収して下さい。ゆっくり作業していると、フローリングの繋ぎ目に剥離剤がしみ込んでしまいます。 - 2.フローリング専用剥離剤を使う場合
フローリング専用剥離剤「ユーホー木床専用中性リムーバー、リンレイ・ステックリンやドライワックス・オフ」などをご使用下さい。増粘タイプの剥離剤は原液使用のため、フローリングの繋ぎ目にしみ込む恐れはありません。
但し、増粘タイプの為、かなりドロドロしますので、ウエットバキュームで回収する際は、予め回収タンクに水を少し入れることで、回収タンク内に増粘汚水とワックスが付着することを防げます。その後、直ちに水拭きして下さい。
ドライ・オフはアルコール系で、ズバリ水を使わない溶剤ベースで剥がします。樹脂ワックスの塗膜が厚い場合は、コスト増に繋がります。また、ニオイが溶剤臭でかなり強いです。どうしても水を使えない場所や小さな場所には最適です。 - その他
近年各床剤メーカーが競って新商品を販売し、床の仕上レベルの向上や特殊な加工(フッ素加工、シリコーン加工)なども含まれます。このような床材に遭遇すると、今までの樹脂ワックスが密着しない、剥がれた、などの苦情が寄せられます。他方床材だけを見て見抜くことは不可能に近いので、不安を感じたら作業前にパッチテストを実施して下さい。 パッチテストの方法: 予め隅のほうで少し塗布、乾燥後セロテープを貼って、思い切って剥がします。その際、ワックスがテープについてくるような場合は密着不良の床材です。 -
解決策
木材のページを参照して下さい。スイショウ油化工業ののフローリングマスターなど木床専用ワックスなどをお勧めします。